剣道具用語
小唐 中唐 白鹿皮 紺鹿皮 茶鹿皮 印伝革 |
高級品には小唐を使用します。鹿の種類のことで現在では条約により輸入が難しい様です 通常の防具には中唐を使用 多々の工程を経て鹿皮を漂白加工した皮 多々の工程を経て鹿皮を紺藍に染め加工した皮 多々の工程を経て鹿皮を燻し強度を高めた皮 多々の工程を経て漆で模様を入れた小唐鹿革 小桜・トンボ柄など |
クローム牛革 型押し牛革 なめし牛革 クロザン革 手もみクロザン革 |
多々の工程を経て表面に漆を塗った革 多々の工程を経て牛革をプレス機より型押し表面に漆を塗った革 多々の工程を経て牛革をなめし強度を高め表面に漆を塗った革 多々の工程を経て牛革をなめしプレス機より型押し表面に漆を塗った革 多々の工程を経て牛革をなめし手もみにより自然の凹凸風合いを出し表面に漆を塗った革 |
乳革牛革 | [面乳革]顎付近左右2つ付いている面紐を取り付ける革 [胴乳革]胸上部先端に左右2つ付いている胴紐を通す革 [四方乳革・四ツ乳]胴台から上下左右計4つ付いている胴紐を取り付ける革 |
手の内革 | 甲手内側に付いている 鹿革(茶・白)・クラリーノ製など |
生革 | 面金周りに取り付け、黒漆・赤漆で塗り分ける。牛の生革 |
人工革・人工皮革・クラリーノ | 天然皮革を人工的に作り出した素材 クラレ製・クラリーノ |
正紺生地・紺反 | 藍染め綿生地 #2000~#10000などがあり、数字が大きくなる程厚くキメが細かくなります。 |
織り刺し | 糸を太く縒り、織り込んだ生地 一重・二重とあり二重の方が厚い生地となります。 |
ビロード・別珍 | 生地の上を羽毛等で被った生地。 |
毛氈 | 動物の毛で作った厚手の生地。 |
フェルト | 動物の毛を圧縮して作った厚手の生地 化繊なども多数存在 |
手刺し | 面布団・甲手布団・垂布団などを一針・一針手で上下縫いした布団 縫い(刺し)の間隔(ピッチ)を表します。 手刺しの場合、○分○厘と表記しています。 [刺し目・ピッチ] 1分=3.03mm 1分5厘=4.545mm 2分=6.06mm 2分5厘=7.575mm [国産手刺し剣道具では1分5厘が最細となっています。 |
ミシン刺し・機械刺し | 面布団・甲手布団・垂布団などをミシンで縫い上げた布団 2mm~8mmなどがあり、縫い線の幅を表しています。 |
ナナメ刺し | 面布団に対して角度を付けて縫い上げる(刺し上げる)技法です。 主に面布団の肩付近に用い、曲げや型を付け易くしています。 |
グノメ刺し(具の目) | 刺した真ん中(ミシン:線と線の中間)をもう1点(線)刺し上げる技法です。 面布団・甲手布団の縁(端・ヘリ)を薄く仕上げ、擦れを防止する役割を果たしています。 手刺し・ミシン刺し共にあります。 |
袋縫い | 袋状に縫い内容物を入れて縫い上げて布団を作る技法。 |
スクイ縫い | 当て革を縫う方法など。針を返すのでスクイ縫いと言います。 |
手まつり縫い(上下縫い) | 紺皮張・隅雲・角雲・角型・雲型など |
面金 | 面の顔の部分にある金属製の被い物。鉄・洋銀・ステンレス・ジュラルミン・チタン等 [重さ] ジュラルミン<チタン<洋銀<鉄 [耐久性] 鉄<洋銀<ジュラルミン<チタン [価格] ジュラルミン<チタン 鉄・洋銀は重いので現在用いらない。ジュラルミン・チタンが主流。チタンには100%の物と、混ざり物が入っているもの、部分チタンなど多種存在しています。 |
内輪・ほうわ | 面内側の顔を被う円形状のもの。ビロード製と綿製があります。 |
天地 | 面内側の額・顎に当たる部位です。ビロード製と綿製があります。 |
顎 | 突きを受ける部位のことです。 |
二重顎・用心垂 | 顎の後ろに付いているもう一枚顎。突きが滑った時の首保護。 |
閂・顎留め | 顎と布団を取り付ける顎の左右の革紐のことです。 |
耳革 | 面金下部端・面布団に縫い付けてある革です。顎を留める閂を取り付ける為にあります。 |
面縁 | 面金周りの黒・赤に塗り別けられている部分です。 |
胴台 | 胴を受ける部位。P胴・樹脂胴・ヤマト胴・竹胴などがあります。 胴台は、竹の並び50本・60本を基本としています。 最高級は竹胴で、竹に何層もの漆を塗り仕上げる。 |
胸・胴胸 | 胴台上全体に取り付けてある部分のことです。 |
胸乳革 | 胸上部に左右2つ付いている胴紐を通す革です。 |
四方乳革・四ツ乳革 | 胴台上下左右4つ付いている胴紐を取り付ける革です。 |
胴ヘリ | 胴台左右から胴台下をぐるっと周りを被う革のことです。 |
返しヘリ | 胴ヘリ革を折りかえし強度を高めた技法です。 |
足 | 胸わきの下部のことです。 脇腹の保護 |
蜀江・蜀光 | 顎・胸に入れる本絹糸〈約15色) 波千鳥・毘沙門・亀甲など多種あります。 |
胸飾り | 三階松飾・鬼雲飾・本雲飾等 人絹・本絹糸使用 首・脇胸の保護 |
胴紐 | 胴台から伸びる、胴を体に取り付ける紐です。 |
総紺鹿革張り | 主要部位を紺鹿革を用いて作った甲手です。 |
織り刺し | 主要部位を織り刺し生地を用いて作った甲手です。 |
総クラリーノ張り | 主要部位をクラリーノを用いて作った甲手です。 |
ヤッコ・奴・紺又 | 主要部位を織り刺し生地にしクラリーノ・紺皮を用いて作った甲手です。 |
手の内 | 甲手内側(手の平側)に取り付ける革。鹿革・クラリーノ等があります。白革・茶革。 |
甲手布団・甲手肘 | 腕を被う部位です。甲手布団のことです。 |
手首 | 甲手手首部分 手首の関節の役割など |
生子・ケラ | 甲手筒上部 手首部分の関節の役割など |
飾り | 指の関節の役割など |
鍔擦れ・鍔ズレ | 甲手の親指・人差し指で作る円形の部分を竹刀との磨耗防止の為、革で補強してある部位 |
甲手紐 | 甲手布団(肘)に付いている紐です。 |
大垂 | 前方3つの垂を言います。 |
小垂 | 後方2つの垂を言います。 |
腹帯・帯 | 大垂・小垂が取り付けてある上部を言います。 |
垂紐 | 帯左右から伸びる、垂を体に結び付ける紐です。 |
手刺し | 面布団・甲手布団・垂布団が手刺しで仕立てられた剣道具です。 |
総紺鹿革張り | 主要部位を紺鹿革を用いて作った剣道具です。 |
織り刺し | 主要部位を織り刺し生地を用いて作った剣道具です。 |
隅雲・角雲・角型・雲型 | 面布団・甲手布団・垂布団の端や角に付いている飾り革のことです。 |
布団 | 生地と生地の間に真綿やフェルト(毛氈)などを入れて刺し(縫い)締めた布のことです。 |
本絹糸・正絹糸 | 絹糸のことです。シルク。 |
人絹 | 化繊糸のことです。 |
ジャバラ・ハ印 | 胴胸や垂の紐飾りに色違いの飾りを入れることです。 |
鹿毛 | 甲手頭の内容物 毛の中心が空洞でストロー状の為通気性が良いことから用います。 |